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くるるる星座

     スザルルにくらっと落とされた管理人によるスザルルサイト。 浮気できない性質なのでスザルルのみ。 ラブラブ甘々でたまにシリアスな感じで展開していきます。無断転載等はご遠慮ください。 ※リンクフリーですが、報告をいただければ幸せです。 ※オンラインブックマークは厳禁です。

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受入人~うけいれてくれるひと~

○変なスザク×女の子になりたいのかどうなのか分からないルルーシュ(not にょた)



※性同一性障害ものではありません。
※にょたじゃ な い です

ただ、ルルーシュが女の子に憧れる話。

いみふ笑


つづきからどうぞ。

受入人~うけいれてくれるひと~



ルルーシュはランペルージ一家の長男として生まれてきた現在17歳、高校二年生の男の子だ。
眉目秀麗、頭脳明晰。家族愛にあふれ、年下の妹を可愛がり、共働きである両親の手助けとして家事を自ら行うなど身近なアイドルとして人気のある彼には誰にも言えない重大な秘密があった。

父であるシャルルが建てた彼念願の一戸建てマイホームの二階の一室にルルーシュは居た。
彼の部屋はシンプルで必要でないもの以外は何も置いていない。
色もモノトーンで統一されたその部屋はどこかのモデルルームの様だった。

しかしこれはルルーシュの好みで統一したわけではなかった。
彼が、彼の好みを隠蔽するための必死の工作だった。


ルルーシュは女の子のようなふわふわしてきらきらしたものが好きだった。
それこそ某ネズ○ーランドのお姫様の衣装に憧れたり、黄色いくまさんと一緒に暮らしたいとか、白い猫さんで有名なメーカーの色合いが好きだったり、雑貨屋で見る可愛らしいアクセサリーやノートを買いたい衝動に駆られた。

しかしこの衝動が男性として異常だという事を理解していたルルーシュはナナリーは以ての外、両親にも相談した事も無かった。
自分の部屋の変わりにナナリーの部屋をファンシーに飾り立てる事で自分の欲求を解消していた。

そんなある日、自分にも精通が訪れた。
ルルーシュはトイレでこっそり吐いた。
段々男として成長しようとしている自分の体に初めて拒否をあらわした。
女性になりたいわけじゃない。そう思っていた。
将来自分にも髭が生えてくるのだろうか。そう思った瞬間の拒絶反応はすさまじかった。
性同一性障害という病気ではないかと思った事もあった。
しかしインターネットや書物で調べる限りではそうではないように思えた。

 

一人で悩みを抱えたルルーシュの葛藤はすさまじく、一時期家族が心配するほどやせ細った事もあった。
そんなある日、ルルーシュは衝動からインターネットで可愛らしい服を注文してしまった。
それが家に届くまでは不安で仕方が無かった。
もし親が受け取って中身を見てしまったら…ナナリーに見られたらどうしよう。
そう思うと一時たりとも家を空けることができず、体調が悪いと偽って学校をサボった。
宅配便が届いた。自分が受け取る事に配達の人はなんとも思っておらず、あっさり受け取る事ができた事に不躾な眼差しを予想していたルルーシュは拍子抜けた。
よく見ると内容物は「衣類」となっており、これだったら自分が受け取ってもなんとも思われない。今の通販は便利だった。

部屋の鍵を何度も確認し、慎重に箱を開けると、中から無地の黒いキャミソールと黒いフリルのスカートが出てきた。
実際に手にとってみる。男性物と違ってふんわりとした生地はルルーシュの手のひらになじんだ。
30分かそこら葛藤した後、ルルーシュは意を決して試着してみることにした。
一般男性よりも細い体が幸いしたのか、細めのスカートもキャミソールもルルーシュのサイズにぴったりだった。
鏡に写った自分の姿を見た瞬間あふれだした涙をとめることができなかった。

そうしてようやく自分は男の子としての自分より、女の子としての自分の方がいいのだと自覚した。

 


ルルーシュが在席しているクラスに転入生がやってきた。
笑顔がさわやかで、くるくるとした茶色い髪に緑の瞳が映える童顔の彼は"枢木スザク"と名乗った。
偶然空いていた自分の隣が彼の席になった。
「よろしくね。えーっと…」
「ルルーシュだ。ルルーシュ・ランペルージ」
「ルルーシュ、いい名前だね。僕の事はスザクでいいから。」
そういって微笑んだ彼に、ルルーシュの頬が赤く染まった。

自分は女の子になりたいだけでゲイではないと思っていた。
実際、今まで女性に惚れたことは無いが何を血迷ったか自分に告白してくる男性にときめいた事は愚か、気色悪いとさえ感じていたのだ。
しかしスザクと出会った瞬間、自分が恋に落ちた事をルルーシュは認めざるを得なかった。
(だが決して他の男を好きになるというわけではない。スザクという人間がすきなんだ。)

友達として接していくうちにルルーシュはどんどんスザクに惹かれていった。
運動が苦手な自分と違い何でもこなすスザク。なにかと言い訳をしながらなでるとフワフワする髪の毛。何よりもまっすぐできれいな瞳。
穏やかな性格の彼は女性に人気で、ルルーシュはいつも悔しい思いをした。
(僕も女の子だったら堂々とスザクに告白できたのに。女の子だったらスザクの為に一生懸命きれいに手入れをして、彼の隣にふさわしくあるように務めたのに。)

スザクが大変鈍感であることにはすぐに気がついた。
あれだけアピールしている女性も「転入生だから気を使われている」と本気で思っているようだった。
そんなわけあるか!といらつきつつ、このまま気がつかないで欲しいと思った。

スザクとルルーシュは昼食を屋上で食べる。
二人っきりで食べる事にルルーシュはいつも胸をときめかせていたが、スザクはそうでもなかったようで「僕達、親友になれそうだよね」と笑顔でルルーシュには残酷なことをいったりもした。
男が男を好きになるだなんて普通は想像しないものだし、スザクに気付かれないように必死に隠していたルルーシュとしては当然の事だ、と己を慰めた。


アッシュフォード学園には変な祭りが沢山ある。
小学生の日、全校生徒で鬼ごっこ、失恋告白大会など種類は豊富だ。
ルルーシュが一番嫌っているのは一日水着で授業の日だ。
嫌でも自分が男であるということを実感させるこの日は本当に苦痛だった。
そのかわり男女逆転祭は堂々と人前で女の子の服を着れる日で、ルルーシュは嫌がる顔の内側でこの日だけ本当の自分を解放できる喜びに溢れていた。


スザクが来て一番最初に開催された祭りは「猫祭り」だった。
黒猫に扮した自分に対し、茶色い三毛猫のようなものに変装したスザクはふわふわしていてルルーシュのつぼにはまった。
写真を撮りまくり、待ち受け画面にまで設定するルルーシュに「猫がすきなんだね。」で終わらせるスザクを(こいつってちょっと変だよな)と自分を棚に上げて思ったりした。

すると次の日、スザクは僕にファンシーな猫のキーホルダーをプレゼントしてくれた。
驚きに口をぽかーんとあけるルルーシュに「ルルーシュ猫好きなんでしょ?君ににて可愛かったからプレゼント」と告げてむりやり鞄にそれを取り付けた。
「勝手につけるな!」と文句を言いつつ、可愛いそれに心が踊った。
彼がつけたところをクラスメイトが見ていたので、自分がこれをつけたままでいてもいぶかしまれる事は無いだろう。

実は僕が喜んでいたという事に気がついたスザクは、たまに可愛いものをプレゼントするようになった。
嫌な顔をする僕に「いらなかったら妹にあげればいいよ」と逃げ道を与える。
そんなスザクにまさか気づれているのではないか?と不安になったが、スザクはただ可愛いものが僕に似合うというだけでくれているようで、彼の態度に変化はまったく無かった。


そして僕が僕であれる日。男女逆転祭がやってきた。
会長はいつも僕にとんでもない衣装を用意する。メイド服だったりドレスだったり。
ただ似合うというだけで強制させられるそれは、ルルーシュにとって実は幸せだった。
セーラー服姿のスザクがドレスをまとった僕を見たときに「ルルーシュって本当に可愛いよね。」と自分も女装しているにもかかわらず、その日一日僕をエスコートしてくれた。


もう我慢ができなかった。


ある日僕はスザクを自室に呼んだ。
明日から三連休という金曜の放課後。
僕はスザクに自分の事を打ち明けるつもりだった。
多分彼はこんな事では引かないはずだが、もしも…ということも考えられない。
もしもの時はその三日間でけりをつけるつもりだった。

僕の部屋に入るなり「ルルーシュらしくない部屋だね?」といわれた。
リヴァルやジノ(二人は僕のクラスメイト)には「お前らしい部屋過ぎてつまんねー」と言われたこの部屋に彼は違和感を持っているらしかった。
飲み物とお茶請けを準備したところで、ルルーシュはいよいよ彼に打ち明けようとした。

心臓がばくばくと暴走する。
きっとこのままの状態が続けば破裂して死んでしまうのではないかと思うほど早打ちしていた。
スザクは珍しく空気を読んだらしく、じっと僕が口を開くのを待っていた。
それでも、ルルーシュは言う事ができず。別の話題から切り出す事にした。

「なあスザク。どうして僕に猫とか…ファンシーなものをくれるんだ?」
「なんでって…ルルーシュに似合うから?」
なにを当たり前のことを聞くんだといった風のスザクに後押しされるかのように、ルルーシュは最後の最後に腹を括った。
「ぼ、僕が…ああいうの好きだって気付いたのか?」
「ん?好きなの?」
「あ、ああ……。」
「ふーん。似合うからいいじゃないか。」
「お、女の子の洋服が好きでもか??」
ぎゅっと目を瞑ってスザクの反応を待つ。
(きもちわるい、それとこれとは問題が違うだろうと突き放されたらどうしようー!)
「好きって、見るのが好きなの?着るのが好きなの?」
「き、着るのが好き…」
「そうなんだね。ルルーシュって女の子の服似合うからいいね。」

(なんなんだこの反応は。)
ルルーシュはスザクのあまりの反応の無さに逆に困惑する。
もっと色々言われるかと思ったけど、それよりも「もってるなら今着て見せてよ。」と言い出す彼に戸惑う。
促されるままにお気に入りのフレアのスカートにフリルの付いたシャツを着込む。
誰かに女の子の服を着た姿を見せるなんて、男女逆転祭以外では初めての事だ。

「わあ!かわいいねルルーシュ。お姫様みたいだよ。」
「ス、スザク。お前はこんな僕が気持ち悪いと思わないのか?」
「なんで?僕やジノがきたら気持ち悪いけど、ルルーシュが着る分にはとっても似合ってて可愛いよ?」
「僕は――」
「ルルーシュ?」
「僕はただ女の子の服が着たいんだけじゃないんだ…。」
「どういうこと?」
「男なのが嫌だ…。」
「女の子になりたいってこと?」
「……そうなのかもしれない。でも分からないんだ。自分でどうしたいのか…。」
「うーん、ちょっと下世話な事聞くけど。下の処理とかどうしてるの?」
「!!!!」
ストレートな質問に真っ赤になった後、自分のそれを想像して真っ青になる。
男性としては仕方が無い現象ではあるが、ルルーシュは自分が男なのだと。嫌でも実感させられる死ぬほど嫌な行為であった。
それでも処理しなければならないそれはもはや拷問に近かった。
その表情だけで悟ったのだろうスザクは「そっか…」と呟き、ルルーシュを背後からぎゅむっと抱きしめた。

「じゃあ僕がしてあげようか?」
「――は?」
「うん。それがいいね。」
そういいながらルルーシュをベッドにぽすんと押し倒し、その上にのしかかる。
「え?え?」とルルーシュはただ困惑するだけで何が起こっているのか把握できなかった。

「うーん、女の子襲ってるみたい」
スザクはルルーシュのスカートの裾から手を滑り込ませて僕自身に手をさわさわと這わせる。
その感覚にびくっと体を震わせながら「スザク…」と呟くと唇に優しくキスを落としてくれた。

「いやだ…スザク。今は必要ないから…いやなんだ、するの。」
「でもしないとつらいでしょ?」
「それでも嫌だ。」
「男だと実感さえられちゃうから?」
こくんと頷くとスザクはふむ。と困ったような表情を見せた。
そして「じゃあ今度したくなったらいってね。僕が手伝って上げるよ」とさわやかに微笑んだ。
そのさわやかな笑顔は女の服を着た男の上にのしかかってる時には不釣合いのように思えた。

「ルルーシュはルルーシュなんだから。たとえ君が女の子の服を着たって僕は君から離れたりしないよ。今まで誰にも相談できなくて辛かったでしょ?僕と一緒に色々解決していこうね。」
そういって笑ったスザクにルルーシュはまた惚れ直した。

 

幼いころにご両親を事故で亡くしているため、スザクは実家に一人暮らしだと知ったのはその後だった。
スザクは僕を家に招き、ファンシーなもので溢れた部屋を一室プレゼントしてくれた。
そしてその部屋に女の子の服を置けばいいし、スザクの家の中ではその格好をすればいいとまで言ってくれた。
最初は恥ずかしがりながら着ていたそれも、スザクがあまりに自然に受け入れてくれるから当たり前になってきた。
最近では「ルルーシュに似合うから」といってスザクが買ってくる始末だ。


結局僕はスザクに処理するのを手伝ってもらった。
彼の家に泊まりに行ったときの事だ。
女の子の服を着てはしゃいだから興奮したのかもしれない。布団に入った僕は下半身が重くなるのを感じ、泣いてしまった。
それを察したスザクが優しく処理してくれた。
「いやだ、やめて」と何度叫んだか分からない。それでも「大丈夫だから」とずっとなだめ続けてくれたスザクに、最近はあの行為が嫌ではなくなってきた自分が居た。
男であることを受け入れるというよりも、スザクの優しさを感じられる行為として少しずつ体が受け入れ始めているんだと思った。


スザクに「女の子になりたいのかどうか見えてきた?」と聞かれた。
前までは良く分からなかったけど、今はスザクの家で女の子の格好をすることはできるし、性欲の処理だって受け入れれるようになった。


「スザクがいればこのままの僕でもいいかもしれない。」


「じゃあ一生大丈夫だね。」

 

そういってスザクは僕に「そんなルルーシュが好きなんだ。付き合ってください」と告白してくれた。

 

 

訳の分からないままEND



スザクもルルもお互いがお互いだからこそ好き、というはなし。
スザクさんがなんか男でも女でも関係ないという変人の様になりました。(ある意味俺スザ?笑
ルルーシュさんは男がいいのか女がいいのか分からないということで。潔癖で自分が確立されるのがいやな中高生の気分をひきだしたつ・も・りです。

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大学生・星座の観察員
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スザルルにグラグラさせられ、とうとう自分で妄想を形にするにいたった者です。
スザルル同士の方々、一緒に萌えましょうぞ!!

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